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DaBabyがジョージ・フロイドの死をラップとともに再現したBLMを象徴するパフォーマンス

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グローバルチャートを席巻中のDaBaby(ダベイビー)の「ROCKSTAR ft. Roddy Ricch」は、昨今のブラック・ライヴス・マター(BLM)にも連動し2020年を代表するヒット曲となっている。

この曲は4月に発売されたアルバム『Blame it on Baby』に収録された警察をそれをとりまく社会への批判を込めた楽曲で、はからずもジョージ・フロイドの死を受け「ROCKSTAR (BLM REMIX)」としてブラッシュアップした形で再リリースされた。

そんななか象徴的かつこの曲の存在意義を知らしめたのが、6月28日に行われたケーブル局BET(ブラック・エンターテイメント・テレビジョン)主催のアフリカ系アメリカン人のアワードのひとつBETアワードでのバーシャルパフォーマンス映像だ。

ことしはコロナウィルスの影響でバーチャル環境での授賞式になったBETアワードだが、今年はBLMを全面に押し出した内容になった。このアワードの模様とDaBabyの「ROCKSTAR」パフォーマンスについて音楽ライターの渡辺志保さんがBayFMの番組「MUSIC GARAGE : ROOM 101」で解説した。

(BETアワードが)圧巻だったのは、ほぼほぼ全編をブラック・ライブズ・マターの運動と絡めてアウォードを作りあげていたんですね。

最初もPublic Enemy(パブリック・エネミー)の「Fight the Power」という超有名曲がありますけれど、そこにNasとかThe Roots(ザ・ルーツ)のBlack Thought(ブラック・ソート)、Rapsody(ラプソディ)、YGたちが参加して「Fight the Power2020」というバージョンを作り直してですね、それをBETアワーズの幕開けとして放送していたりとか、過去のフッテージを使ってJames BrownとかPrinceの印象的なスピーチであるとかパフォーマンスを差し込んで…改めて黒人であることとか、自分たちが作ってきたカルチャーということを前面に押し出すようなところもあったりで、本当に感動しっぱなしの3時間という感じでございました。

そこでですね、本当に名だたるアーティストたちがパフォーマンスを繰り広げたワケですけど、中でも非常に評価が高かったのがこのDaBabyの「ROCKSTAR」のパフォーマンスだったんですね。

DaBabyはこの「ROCKSTAR」の“BLM REMIX=ブラック・ライブズマター・リミックス”という曲を少し前に発表しておりまして、そのリミックスバージョンをアウォードではパフォーマンスしたんですけど、冒頭から地面に、道路にDaBabyがですね、顔を押さえつけられて、しかも警官とおぼしき人が、彼のヒザでDaBabyの首元を押さえつけながら、でその状態でDaBabyがラップをしているという、まさにミネアポリスでジョージ・フロイドさんが殺害されたときと同じ格好でラップをするという見ているだけでめちゃめちゃ胸が締め付けられるような映像でした。

でその後にプロテストの様子を模したステージ上に移動してくるわけですけど。何かでそれがソーシャルメディア上、ツイッターなどでわーっと“DaBaby”がトレンドワード入りするようなことにもなっていましたし、多くの人の心を動かしたんじゃないかなというふうに思います。

渡辺志保 BayFm「MUSIC GARAGE : ROOM 101」7月10日放送より

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