かきおこしラボ

ラジオで紹介された音楽を深掘り〜聴き放題サブスク用ライナーノーツ風ブログ

MUSIC

ニューオーリンズで録音されたMaceo Parker(メイシオ・パーカー)の2020年最新アルバム

投稿日:

ファンクミュージックのレジェンド、サックス奏者のMaceo Parker(メイシオ・パーカー)がニューアルバム「Soul Food: Cooking With Maceo」をリリース。

NHK FM「ウィークエンドサンシャイン」でピーター・バラカンさんがアルバムからカバーしたThe Meters(ミーターズ)の楽曲「Just Kissed Baby」とHugh Masekela(ヒュー・マセケラ)の楽曲「Grazing In The Grass」をピックアップしアルバムについて解説した。

ファンク・レジェンドMaceo Parker(メイシオ・パーカー)とは

Maceo Parker2020年最新作

1943年ノースカロライナ州出身。1960年代にジェイムス・ブラウンのバックバンド「JB’s」のメンバーとして参加。1970年代にソロ・アーティストとしても活躍し、1970年代半ばごろからはジョージ・クリントンのPファンクに参加した。

その後もロック、ジャズなどの有名アーティストの作品への参加や、プリンスのNPGのサポートメンバーとしても活躍している。

2020年発表の最新アルバム『Soul Food: Cooking With Maceo』はニューオリンズ録音。

90年代の名作以来の快作

70年代からソロ名義でアルバムをリリースしてきたメイシオ・パーカー。特に90年代から00年代に精力的に発表してきた作品には傑作も多い。

Maceo Parkerはちょこちょこちょこちょこアルバムを出していますけど、個人的には「Mo’ Roots」(1991年)という名盤が90年代の頭にあったんですけど、ほぼ30年ぶりぐらいに「わあ!いいなあ」というアルバムでしたね。

全面的にニューオーリンズで録音していてホーンセクションは本人含めて4人ないし5人?がいるんですけど。あとリズム・セクションがみんなニューオーリンズのミュージシャンたちです。

NHK FM「ウィークエンドサンシャイン」2020年7月11日放送より

最新アルバムの参加メンバーについて解説している。

キーボードはIvan Neville(アイヴァン・ネヴィル)アート・ネヴィル(ネヴィル・ブラザーズ)の息子だったっけ?いつも誰が誰の息子だったか忘れちゃうんですけど…(正しくはアーロン・ネヴィルの息子)

アイヴァン・ネヴィルがキーボードで、ギターは“Big D”Derwin Perkins(ダーウィン・パーキンス)。彼はいち時期Jon Cleary(ジョン・クレアリー)のthe Absolute Monster GentlemenのメンバーだったりBoukou Grooveというグループのメンバーだったり日本にも来たことのある素晴らしいギタリストです。

ベースはTony Hall、一時期ネヴィル・ブラザーズのメンバーでした。ドラムスはNikki Glaspie(ニッキー・グラスピー)女性ですDumpstaphunk(ダンプスターファンク)のドラムだったし最近セッションで色々な人バックでやってる素晴らしドラマーですけど。

そんなメンバーで作ったアルバムでニューオーリンズに深く関係関係した曲といえば今のもの(Just Kissed Baby)とAllen Toussaint(アラン・トゥーサント)の「Yes We can can」があります、あとDr. Johnの「Right Place, Wrong Time」もやってますね。あとはPrinceの曲があったり「Compared To What」という有名な曲をやっていたりロックステディもやっていたりRay Charlesの「Hard Times」があったりメイシオの昔の曲を再演したりしているんですけどとても気に入ったアルバムです。

NHK FM「ウィークエンドサンシャイン」2020年7月11日放送より

新作はYouTubeでも全曲試聴が可能

メイシオ・パーカー「Just Kissed My Baby」

なおアルバム「Soul Food: Cooking With Maceo」はYouTubeでも全曲試聴可能です。
https://www.youtube.com/channel/UCqZy-Cug3HsvtN_5e4K5TZQ/videos

notfaleawaySQ_ad01




notfaleawaySQ_ad01




-MUSIC

執筆者:

関連記事

細野晴臣・伊藤ゴローが語るジョアン・ジルベルト(2)

神格化されるジョアン・ジルベルトの伝説 インターFM「Daisy Holiday!」で7月に死去したジョアン・ジルベルトの追悼特集。話題は最近リリースした来日公演の映像作品『ライブ・イン・トーキョー』 …

ビートルズ『アビイ・ロード』50周年でわかった真実〜セッションの時は解散する気はなかった?

InterFM897「Ready Steady George!!」で発売日を迎えたザ・ビートルズの『アビイ・ロード』50周年記念エディションの発売元のユニバーサルミュージックの担当者・多田行徳氏を迎え …

ビートルズ・ファンが選ぶ「ジョン・レノンの曲ベスト20 2019」(1)20位〜15位

ラジオ日本「THE BEATLES 10」でジョン・レノン10と題して、ソロ曲のランキングを開催。1940年生まれ、もし生きていたら10月9日に79歳の誕生日を迎えていたジョンの名曲2019年のランキ …

矢沢永吉×矢沢洋子 父娘対談(4)「家族とともに生きながら実は裏では矢沢永吉を張ってる」

NACK5の矢沢洋子「generock by yoko yazawa」での矢沢永吉・洋子の親子対談。リスナーの質問から改めて自身の家族について矢沢永吉が振り返りました。 映画ドラえもんへの曲提供から家 …

坂崎幸之助とタブレット純が語るグループ・サウンズの世界(2)いつの間にかムード歌謡化していたGS

JFN系『坂崎さんの番組という番組』に芸人のタブレット純が出演。著書『タブレット純のGS聖地純礼』(星雲社)の紹介はさて置き、タイガースのGSブームを体験している坂崎と後追い世代のタブレット純が、GS …