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ビートルズ・ファンが選ぶ「ジョン・レノンの曲ベスト20 2019」(3)7位〜1位

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ラジオ日本「THE BEATLES 10」がジョン・レノンの69回目の誕生日に合わせて企画したランキング企画第15回「ジョン・レノン10」。

ジョン・レノンの楽曲の中からビートルズファン・リスナーの投票によりベスト20を選出した順位発表の7位から1位を紹介する。

7位 Grow Old With Me(グロー・オールド・ウィズ・ミー)

【カンケ】1984年発表の『Milk And Honey(ミルク・アンド・ハニー)』から、こちら続きますね。「Grow Old With Me(グロー・オールド・ウィズ・ミー)」。

【リスナー】リンゴが「グロー・オールド・ウィズ・ミー」を発表すると聞いてリクエストしました。そういえば本来ジョンがボーカルの曲をリンゴが歌うのってなぜか好きなんですよね。

例えばカバー曲の「Honey Don’t」好きな曲でアルバム『For Sale』の中でも特にお気に入りです。

【カンケ】確かに「グロー・オールド・ウィズ・ミー」は上位に来るんじゃないかと思いましたけどトップ10入りしましたよね。

ジョンがもともとリードシンガーだったんだけど、メジャーデビューしてからリンゴに渡したりとかですね、あと自分は作ったけど歌えないから歌ってほしいって歌って貰ったり「Good Night」とか。あとリングがソロになってからですけど、ジョンの持ち歌だった「I Call Your Name」とかですね、このカバーとかみんないいんですよ。言われてみれば確かに…。

そうすると今度のリンゴのリンゴバージョンが、しかもポールも参加してね。これちょっと楽しみになってきた、ハードル上げすぎちゃうとなんですけど。楽しみです素直に。

6位 LOVE

【カンケ】1970年発表のアルバム『ジョン・レノン・プラスティック・オノバンド』邦題『ジョンの魂』、略して「ジョン魂」、こちらから「Love」。

ジョン10では常連の方ですかね。

5位 Give Peace A Chance(平和を我等に)

【カンケ】1969年のシングル、つまりはプラスティック・オノバンドのデビューシングルとなります「Give Peace A Chance(平和を我等に)」。

強烈な曲ですよね、ただの繰り返しで何分も聴かされるというか、聴かそうとするというか。ヒップホップですこれはもう完璧にヒップホップだと思いますね。ヒップホップという概念がない頃にもう生まれていたヒップホップ、繰り返しグルーヴ、それとラップのようなもの、全てその後のヒップホップが内包されている素晴らしい曲だと思います。

ビジュアル的にもボク個人としては、ベッドの上でこれは実況録音盤で、ベッドインの時にベッドの上でギターをかき鳴らしながらそこに来ているお客さんと一緒に歌って録ったものなんですけども、その映像を観た時に強烈でね、ロン毛でヒゲボーボーでさ、横に日本人の人がいて、その人も髪が長くて真っ白なベッドに。

後ろに張り紙とかあってさ、まわりに色々な取り巻きの人たちがまるで神さまを拝むように床に座っている訳ですよ。で上半身ハダカでさ、体を揺らしながらみんなで、これを繰り返しずっと歌っている絵というのが、僕小さい頃にものすごく衝撃的で、ある意味それはジョン・レノンのアイコン、ジョン・レノンのイメージがそれになっちゃったんです。

初期のジョン・レノンと全く結びつかない、もう独立した。そのイメージを持っている方も多いと思うんですよね。

やっぱりロン毛で丸眼鏡でヒゲボーボーで、ヒッピーみたいな。フラワーとかさ、そういうイメージ持ってる人多んじゃないでしょうかね。でもこれクレジット、レノン/マッカートニーだったんですよ。

今はもしかしたらジョン単独になっているかもしれませんけど、クレジットの整理がされてね。でもこれは『アビイ・ロード』前でしょ、『レット・イット・ビー』前ですよ69年ですから。だからこれはビートルズで出したかったんでしょうね、無理ですよ(笑)。当時は無理だろうな…。

4位 Oh Yoko!

【カンケ】1971年発表のアルバム『イマジン』から「Oh Yoko!」。

去年は16位、その前は全然入ってなかったんですよ。11年12位、ずっと入ってなかった。去年から熱いメッセージが届いている気がします。

【リスナー】今年もやってきましたねジョンの誕生日。ご存命なら79歳、どんな渋いおじいさまになっていたでしょうか。そこで1曲ですが、去年と同じ曲に1票入れます、もうこの曲がただただ大好きというだけで、単純な理由からです。
なんと言ってもニッキー・ホプキンスのあの軽やかなピアノなしには「Oh Yoko!」はそこまで魅力的にはならなかったと思ってしまいます。「Oh Yoko! Oh Yoko!」と連呼し、どれだけヨーコが好きだったんだという感じですが宜しくお願いします。

【カンケ】この前意識調査で「5人目のビートルズ」でニッキー・ホプキンスの話がでてきたときも、この話があったと思います。

「レボリューション」のソロだけじゃなくて、ソロになってからの「イマジン」のセッションであるとか、その後のセッションにニッキー・ホプキンスたくさんピアノを弾いています。

そのなかでも「Oh Yoko!」は、おっしゃる通り、ギターのジャンジャカジャンジャカだけじゃない軽やかな楽しげなヨーコを呼ぶ楽しげな、楽しくてたまらないという、このピアノのねポロンポロンとギャロップするような、そんなところでもの凄く素晴らしい貢献だと思うんですよ。

あと「ジェラス・ガイ」ですとか、『イマジン』は結局ニッキー・ホプキンスのピアノは削られたのかな、最初は2人で弾いていますし、そういうところでも本当に「5人目のビートルズ」では、惜しくも落選しましたけど、パーセンテージが低かったですけど、ソロではこれだけ活躍されている方です。お亡くなりになりましたけどね。

3位 God

【カンケ】1970年発表の『ジョンの魂』から「God」。これね2015年に1位を獲っています。僕は個人的には代表曲中の代表曲だと思うんですけどシングルになっていないという所もあるんでしょうかね。

そんなに人気がある曲でもないみたいなんですけど、よく音楽雑誌であるとかファンの方とかが「この曲こそジョン・レノンだ」という例えがよくでてくるヤツですね。

【リスナー】ジョン・レノンくらいメジャーになれば色々なアーティストがジョンの曲をカバーしますが、さすがにこの曲はカバーできないでしょうね。

神を否定し、ビートルズを否定する、ビートルズのメンバーのなかでもジョンにしか歌えない歌です。そしてそれを納得してしまう僕たちがいるとにかく凄い歌です。

【カンケ】ジョンの深さであるとか、ジョン・レノンという人となりがまだ判らない若いファンだった頃僕が、やっぱりこれ歌詞を見たし見たらショックでしたもん。自分が大好きなビートルズを否定されるんですよ、本人に…。

ビートルズに夢中な少年ですよ僕は、そこでいきなりジョンのソロも買ってみようと思って聴いたら全然ビートルズぽくなくて…でも「まあいい」と。

でも歌詞を見ていったらビートルズを否定している訳ですよ、しかもたった3年か4年前にキリストを否定して全米で総スカンを食らい、排斥運動まで起こって、インタビューで「みんなに迷惑かけた」って泣いた人ですよ。

泣いて謝った人ですよ。3年後、4年後にはこういう風になっている。これはジョン・レノンという人の成長、それと世の中の移り変わり、色々なものが早かったんですよ。そこで時が過ぎて行くというものを僕は後追いながら、この歌詞をみながら思ったような記憶があります。

2位 Jealous Guy(ジェラス・ガイ)

【カンケ】1971年発表のアルバム『イマジン』からこちらも超名曲「ジェラス・ガイ」でした。

1位 Imagine(イマジン)

【カンケ】2019年・第15回「ジョン・レノン10」1位です。これ凄いですよ。3年連続の1位です、1971年のアルバム『イマジン』からタイトルナンバー「イマジン」。最近「イマジン」強いね、3年連続というのが凄いですね。

【せえしよおゆうこ】やっぱりそういう思いの人が多いんじゃないですかね。
【カンケ】時代ということもありますし。

【リスナー】カンケさんは「レット・イット・ビー」「ヘイ・ジュード」「イエスタデイ」をビートルズのモンスターソングとおっしゃいますね。私は4人のソロワークの中で唯一この曲がモンスターソングに匹敵するのではと思っています。

【カンケ】全く同感ですね。モンスターソングって僕、勝手に言っているんですけど、ビートルズは殆ど有名な曲なんですもはや。

…なんですけど「レット・イット・ビー」「ヘイ・ジュード」「イエスタデイ」というのは、色々な人がカバーするとか、誰が歌っているか判らなくてもずっと好き嫌いを置いて、ずっと時代を引き継いて行く曲だと思って、そういうのをモンスターソングと言っているんですけど確かにソロのほうってビートルズに比べると凄い曲ばかりですよ、でもなかなかまだそこに到達している曲はあまり無いなと思うんですね。

いや「ジョン10」にも出た「War is over」とかね「ハッピー・クリスマス」とか、ポールの「Wonderful Christmastime(ワンダフル・クリスマスタイム)」かかるじゃん「Silly Love Songs(シリー・ラブソングス)」だっていいじゃんとか…でもそれを超越しているんです。

そういう意味でいうと「イマジン」1曲だけかもしれない。ジョージの『オール・シングス・マスト・パス』もそれに近いところがあると思うけど、そこまでは俺達してないと思うんですよね。

「イマジン」ってさ、我々がどうのこうのビートルズ・ファンとかどうのこうのじゃなくて、もうそこにある曲じゃない。色々なものの象徴、ともすればジョン・レノンという人判らなくても「イマジン」っていうのは何か聴いたことあるとか…みなさんどう考えますか?

僕はなかなか説得力があると思いましたね。(終わり)

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