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松任谷由実が語る60年代当時の東京の音楽シーンと当時の洋楽へのアクセス方法

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J-WAVE「RADIO DONUTS」に松任谷由実が出演。デビューのきっかけや70年代の東京の音楽シーンについて話した。

デビューのこと初恋の人のこと

【渡辺祐】ユーミンの過去のお話も伺っていきたいのですが、皆さんご存知だとは思いますが八王子のご出身で呉服店の娘さんでいらっしゃいますけど、間違いないですね。 

【松任谷由実】そうです。
【渡辺祐】私のちょっと先輩なんですけど、10代の頃から八王子から都心に色々…。
【松任谷由実】夜抜けしてね。

【渡辺祐】音楽を訪ねたりとか、色々してたワケですよね。例えば当時その頃にお会いになっている方ってどんな方がいるんですか?
【松任谷由実】かまやつひろしさん。
【渡辺祐】そうですね。かまやつさんのお別れの会の時に、お目にかかったのが前回のあれですね。

【松任谷由実】フィンガーズというグループがあったんですけど。グループ・サウンズの最後くらいに、それまでのグループ・サウンズと全然違うサイケな、でも背後関係は超お坊ちゃまたち。最終的にそこに通うようになって、私が遊びで作った曲を業界の方につないでもらって、ラッキーなことに14歳のときに作曲家デビューすることができたので。

【渡辺祐】凄いでしょ。
【山田玲奈】凄い、どういうことですかという感じですけど。
【松任谷由実】検索して貰うと「ユーミン 初恋の人 シー・ユー・チェン」って人が出てくるんですけど、そこのベーシストの人ですけどね。色々音楽のことも教えて貰ったし。

米軍基地のレコード売り場は宝の山「音楽関係者のパシリに使われていた」

【渡辺祐】その頃は聴いている音楽としては、普通に洋楽が多い訳ですよね?
【松任谷由実】洋楽ですね殆ど。家の比較的近くに米軍基地が幾つかありまして立川、横田とか。幼なじみがいたんですよ。でね、車に後ろの席とかに潜り込むと中まで入れたんですね。今はIDがあるけど。

【渡辺祐】キャンプとかに入れた訳だ。
【松任谷由実】あの、ベトナム戦争が激化してた頃で60年代後半ね。ロックも凄かった、基地の中のレコード売り場は宝の山で、安いですしね。
【渡辺祐】これが本当の直輸入盤だからね。日本を通ってないですからね。

【松任谷由実】そういう、私が子どもの頃に知った、音楽関係者は凄く私をパシリというか(笑)。「ツェッペリン買ってきて」とか、ツェッペリンはまだだったかな。

【渡辺祐】そういう指定があったと。
【松任谷由実】あのまあそういう場合もあったし、私がマセてますから「これが面白いよ」と薦めることもあって。

【渡辺祐】10代半ばくらいでしょ? 本当にマセてましたね。
【山田玲奈】お友達は、どんどんそういう情報を持っている方が集まっててという感じだったんですか?

【松任谷由実】中学生だったから優遇されましたね。高校生だと危ない目にあってたかも、もっと。
【渡辺祐】そういうことか。
【山田玲奈】ちょっと大切にされたみたいな。
【松任谷由実】珍しがられたんですね、スーパー中学生だったから。

SNSもネットも無かったけどエッジな店が情報発信していた

【渡辺祐】そういう10代の頃から東京のお坊ちゃんだったりするような、音楽にアンテナが立ってる人達と付き合ってて、今の東京とその頃の東京って全然違うと思うんですけど。ユーミンから見ててその頃の東京の面白さってどこにありました?

【松任谷由実】SNSなんてとんでもない、携帯だってないような頃情報を入手するのは困難ですけれど、逆に六本木とか原宿とかエッジィなお店だけが夜暗闇の中にポツンと光っているような見つけやすいといえば見つけやすい(笑)。

【渡辺祐】お店が一種のメディアというか、何かを伝える場所になっていたんですね。
【松任谷由実】そうですね。ディスコもありましたよ。

【渡辺祐】結構、お店がご商売というのもありますけど、レコードはご自身ではお小遣い的に買える環境だったんですか?
【松任谷由実】そうです。

【渡辺祐】そこがやっぱりね。そこ大事ですよね。
【松任谷由実】ごめんなさい(笑)。あと商売屋なので、目立たないんですよ、一緒に家族全員でご飯とかそういうのではなく。

【渡辺祐】みんな忙しいから。
【松任谷由実】自由だったんですね。
【渡辺祐】だからちょっとね。あまり親が知らない音楽を聴いていても、別に咎められたりすることもなく。そうかそうか。

【山田玲奈】ここでユーミンの思い出のナンバーをお届けしたいんですが。選んて頂けますか?
【松任谷由実】10代だとイギリスのロック、プログレみたいなのが好きだったんですけど、デビューあたりになって70年近くになってくると、そうですねシンガーソングライター的な世界。
【渡辺祐】ご自身とも親しいということで。
【松任谷由実】そうですねアメリカだったらキャロル・キングとかローラ・ニーロとかジョニ・ミッチェルとか。でも相変わらずイギリスでエルトン・ジョンをいってみましょうか。映画も公開してますし。(選曲はElton Johnの『Goodbye Yellow Brick Road』」(おわり)

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