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TOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜あそび」でビートルズを特集。桑田佳祐がリスナーの質問を受けて、ビートルズの使った楽器について語っている。
ビートルズがはじめてレコーディングで使った楽器は?
【桑田佳祐】実際にメロトロンを見たのもデビューしてからだけどね。
【桑田佳祐】最初はデビュー曲「Love Me Do」という曲だけど、ジョン・レノンのハーモニカ、あれもさ普通の穴が開いてるだけのブルースハープだとあのフレーズが吹けないんですよ。「Act Against AIDS」でビートルズ演ったじゃない。
【小野朗】そうなんですか。
【桑田佳祐】あのレバーが付いてるやつ、なんて言ったって…クロマチックハープだ、半音がでるやつね。スティーヴィー・ワンダーも使ってるやつ、そういうのを使ってた。あれジョン・レノンだから右手でレバー押してるんですけど。
【小野朗】そうなんだ。
【桑田佳祐】あとシタールは有名ですしね。インド音楽、ジョージ・ハリスン。あとはシンセサイザーは今や普通に使ってますムーグっていうのモーグっていうの正確にはわからないけど、モーグシンセサイザーあれもジョージ・ハリスンがやっぱりどっかから手に入れてき『Abbey Road』で使ってますからね。
とにかく新し物好きということも大事なことでありまして、そうかと思うとさ、あの4人が使っている楽器ってのは、あまり他のバンドも使ってなくてね。
ポール・マッカートニーはヘフナーというバイオリンの形をしたベース、あれなんか音小さいしさ、私も弾いたことあるけど、肩にぶら下げてみるとバランスが悪いしね。音伸びないしね。
【小野朗】あまり低い音でなさそうですね。
【桑田佳祐】出ない出ない。だから真ん中っぽい感じですね。重低音という感じじゃないの、でもそれを何かポール・マッカートニーがね、使ったりね。
ジョン・レノンが使ってたエピフォン・カジノってギター。ちょっとギブソンのマネしたようなギターなんですけど、ジョン・レノンがいつも使ってるやつですよ日本公演でも使ってたし、後ろの色を塗り替えて「Let it be」の頃、屋上で弾いていた、ジョン・レノンしか似合わねえようなやつ。
なんかとにかくジョージ・マーティンというコマーシャルの仕事をしていた人がプロデューサーだから、取り合わせが、なんというか変わってるというか、弦やブラスや色々なものをビートルズの音楽に使って、普通のロックバンドではできなかったこと。
だから『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』とか『Abbey Road』といった名作ってやっぱりジョージ・マーティンの手腕によるところがある。大きいでしょうけどね、本当に。
あの僕この前YouTubeの放送やったじゃないですか、YouTube Liveであの時に最後に『真夜中のダンディ』という曲をやったんだけど、その時に思ってたのはフェンダー・シックス(Fender Bass VI)という、ベース。
低音ギターなんだけど、本当のギターよりも一オクターブ低い。それを何で知ったかというと、『Let it be』という映画でね、ジョン・レノンが弾いていたんですよベースを。
【小野朗】ほお。
【桑田佳祐】四弦の普通の太い弦のベースじゃなくてギターのサイズのベースをコードを押さえながら、ジョン・レノンがC、Gってあまり上手くないですけど弾いているのがね「何だろう」と思ってね。
まあそれがレコードにもなっているんですけど、色々なものを教えていただきましたビートルズのみなさんには、ありがとうございます。(おわり)
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