かきおこしラボ

ラジオで紹介された音楽を深掘り〜聴き放題サブスク用ライナーノーツ風ブログ

MUSIC

Char「音楽観が変わった」1979年のボブ・マーリー体験を明かす「高いところに向かって、みんなで上がっていくという感じが凄いした」

投稿日:

ボブ・マーリー

J-WAVEの特番「J-WAVE SPECIAL」(10月22日放送)に、Charが電話出演。ライブミュージックがテーマの番組で、1979年のボブ・マーリーの来日公演を観たCharがその衝撃的な体験を語った。

79年のボブ・マーリー東京新宿厚生年金会館公演を観たChar

【クリス・ペプラー】今から40年前、東京厚生年金会館、渋谷公会堂、中野サンプラザみんな渋いところですけど、さらに大阪でもライブを行ったボブ・マーリー、実はこのライブを観た人と電話がつながっています。

日本を代表するギタリストこの人です、もしもしCharですか?
【Char】どうもどうも。
【クリス・ペプラー】元気ですか?

【Char】元気だよ。How are you? 元気?
【クリス・ペプラー】朝9時から番組をやっているので、今意識がもうろうとしてるんだけど。

【Char】そんな9時くらいどうってことないじゃん(笑)。
【クリス・ペプラー】朝9時からやってるんだよ。
【Char】打ち合わせも入ったら、もっと早くからやってるんだ。

ボブ・マーリーのライブは人生ベスト3に入る(Char)

【クリス・ペプラー】まあそんな話は置いといてさ、Charってボブ・マーリー観たんだよね、79年…。

【Char】新宿で。
【クリス・ペプラー】新宿厚生年金ね。どうでした?
【Char】自分が今までみたライブでベスト3に入る。

【クリス・ペプラー】以前からCharはそれを言っていたんだけど、どこが違うんだろう他の…。

【Char】それまでさ、やっぱりロックのライブとか、そういうものしか観ていないじゃない。ボブ・マーリーってレコードだけ聴いてて、レコードの何か、レコーディング状況ってあまり当時よくないじゃない、リバーブが多くて…。

いまいちレコードから伝わらなかったんだけど、でもライブは凄いって聞いてたから行ったら、もう予想以上でめちゃくちゃ…なんつうのかな、こうシャープで、全然ズルズルしてなくて、ボブ・マーリーがメッセージというか、歌が段々メッセージになってきて、日本人が殆どの厚生年金でたぶん3曲目には、意味を越えて伝わってくる感じがしたんだよ。それはもう凄かった。

英語なんだけどボブ・マーリーの言葉がしっかりハートに伝わってきた(Char)

【クリス・ペプラー】つきなみな表現かもしれないけど、情熱が凄いんだろうね。

【Char】何か伝えようとするものが、本当にダイレクトに伝わってきて、「ノー・ウーマン・ノー・クライ」一つにしても、本当に「泣くなよ女よ」みたいなね、そういうのが「ノー・ウーマン・ノー・クライ」という英語なんだけど、言葉でしっかりハートに伝わってきたというか。

【クリス・ペプラー】へえ、それってCharに影響を及ぼした?
【Char】及ぼした、及ぼした。今まで自分の音楽の作り方だとか、もしくは向かい方というのを凄い変えたね。

【クリス・ペプラー】それは、ハートっていうんじゃないけど、真摯に伝えようという。

【Char】それが一つと、一つ一つのフレーズっていうの、フレーズをギターでも同じことを繰り替えしていたものを、そこも伝えられるようなギタリストになりたいという、ただただペラペラ弾くのではなくて。

【クリス・ペプラー】いわゆる技巧というかテクニックではなくってという。味なのかな、何なの?それって。

【Char】判らないな…やっぱりみんなで、グルーヴを作っている感じなんだよね。それが、きっとみんなテクニックとかあるんだろうけど、そういうのじゃなくて、一つのグルーヴ。

それを全員が一つになって、コーラスのおネエちゃん3人も含めて、どれがガンガン伝わってくるというか。ヘンな話レゲエってみんな同じような感じじゃない。
【クリス・ペプラー】まあね。

ホール全員が気がつけば踊っている今思えばボブ・マーリーのライブは宗教的な体験(Char)

【Char】パターンとして。なんだけど違うんだよ、やっぱり1曲1曲伝えようとすることが違うから、全然勿論飽きないし、何かやっぱり盛り上がっちゃうというか。一緒に行った人が、普段ビクとも動かない人なんだけど、その人が気がついたらイスの上に立って踊ってた(笑)判る?

【クリス・ペプラー】判る、俺もそうなんだ野音でレゲエのコンサート。俺も突っ立ち系なんだけど、やっぱり動いてるんだよね自分がね。

【Char】気がついたらね。
【クリス・ペプラー】そうそう。

【Char】それが我々だけじゃなくて、ホールにいる全員って言ってもいいほど全員がその雰囲気になってて。ある種言葉はどうかわからないけど、宗教的なその時は感じなかったけど、今思えばね。何か一つのものに向かって、凄い高いところに向かって、みんなで上がっていくという感じが、凄いしたね。

【クリス・ペプラー】やっぱりスピリチュアルなんだろうね、凄く。
【Char】そうそのとおりスピリチュアルで、それをハナから最後まで、オーラを出し続けているから言語以上に伝わるものがあった。

【クリス・ペプラー】なるほどね、だから短命で終わったんだろうね。凄い人って得てして。
【Char】まあそうだね。(ジミ)ヘンドリックスとかも、生を観たことないけど、そうかもしれないね。(おわり)

notfaleawaySQ_ad01




notfaleawaySQ_ad01




-MUSIC
-,

執筆者:

関連記事

上原ひろみ10年ぶりのピアノソロ作発表(3)やっぱりピアノって本当に素晴らしい楽器というか、無限の可能性がある

ジャズピアニスト・上原ひろみがJ-WAVEの番組「SAPPORO BEER OTOAJITO」出演回。ここでは10年ぶりのソロ・ピアノ作『Spectrum』について作曲家、演奏者両面から語っている。 …

DaBabyがジョージ・フロイドの死をラップとともに再現したBLMを象徴するパフォーマンス

グローバルチャートを席巻中のDaBaby(ダベイビー)の「ROCKSTAR ft. Roddy Ricch」は、昨今のブラック・ライヴス・マター(BLM)にも連動し2020年を代表するヒット曲となって …

桑田佳祐が語るビートルズの使った独特すぎる楽器たち

TOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜あそび」でビートルズを特集。桑田佳祐がリスナーの質問を受けて、ビートルズの使った楽器について語っている。 ビートルズがはじめてレコーディングで使った楽器は? 新た …

ビートルズ・ファンが選ぶ「ジョン・レノンの曲ベスト20 2019」(3)7位〜1位

ラジオ日本「THE BEATLES 10」がジョン・レノンの69回目の誕生日に合わせて企画したランキング企画第15回「ジョン・レノン10」。ジョン・レノンの楽曲の中からビートルズファン・リスナーの投票 …

ビートルズ『アビイ・ロード』リリース時の「ポール死亡説」とジャケットの裏話

ラジオ日本「THE BEATLES 10」のビートルズ『アビイ・ロード』50周年記念エディション・リリース前の話題を抜粋。改めて当時話題になった「ポール死亡説」や新たに50周年盤に収録された別の場所か …