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Krevaがヒップホップにハマるきっかけは「ボビー・ブラウンに似た人」だった

投稿日:2019年9月12日 更新日:

80年代後半ダンスブームや輸入盤CDがもてはやされた時代 世間のヒップホップの認知度は?

KrevaがJ-WAVE『SEIKO SOUND STORAGE』のゲストとして出演。自身のヒップホップとの出会いについて話した。

Krevaは1976年生まれ、中学生のときが1989年以降の第二次ダンスブームの直撃世代。例に漏れず日本中にブームを巻き起こしたテレビ企画「ダンス甲子園」がR&Bやヒップホップの入り口であったことも明かしている。

ボビ男くんとは?

みんなマネしたボビー・ブラウンの「ボビ男」ヘアー誕生の再現映像

【Kreva】
(当時)僕が出会ったのはヒップホップだったんですけど。「これがヒップホップだ」といって出会った感じではなかったです。

テレビをきっかけにダンスブームが日本で起きまして。覚えている方もいらっしゃるかと思いますし、若い方だと「そんなことがあったんだ」という話かもしれませんが、テレビでダンスブーム、ブラック・ミュージックに影響を受けたダンスがクラブなどで流行っているということをニュースで取り上げると…

僕が見たのはクイズ番組で

「髪の毛を四角いような感じに刈り上げて、ジョッパーズパンツを履き肩パットを入った服を素肌に羽織り、肌を日焼けして夜クラブでダンスに勤しむ青年たちのことを何と呼ぶでしょうか?」

−−「正解は『ボビ男くん』です」みたいな…

ダンスと同時に輸入盤CDもブームに

レコードの棚にCDを入れるために考案された長い紙製のブリスターパック

【Kreva】
ボビ男くんというのはボビー・ブラウンという人を真似してる人たちをボビ男くん、それを見たのが最初だったんじゃないかなと思うので、そこから「ボビー・ブラウンって人がいるんだ、カッコいいな、気になるな」と。

そのボビー・ブラウンの後ダンスブームがやってきて、MCハマーだったり、ヴァニラ・アイスという人は聞いたことあるかな? 同じようなブカブカのパンツを履いて踊ってラップしてというのがあって、そういう人たちのCD、輸入盤のCDを買う「輸入盤CDブーム」というのが中学校1年生の時に来ました。

それは今のCDのサイズを縦に2枚並べて×2の大きさにした縦長の紙のハコに入ったCDがどうやら電車で30分くらい行った船橋のららぽーとに売ってるらしいと、そういう情報を手に入れましてそれを買いに行くと。そういうことが流行ったことがありました。

ジュークボックスでPVを観る時代

Bobby Brown「Every little Step」のミュージックビデオ

【Kreva】
その時に、ららぽーとにあったドーナッツ屋さんにジュークボックスがあって、そこにボビー・ブラウンの念願の「Every Little Step (With Rap)」のPVが観れるのがあったんですよ。しかもドーナツ屋さんの店内に、その曲が流れる。

カッコいい曲を100円入れてPV観て、もうそれは衝撃で。その後お金持ちの友達に500円を入れさせて5回「Every Little Step」を観て、残りの1回は筋肉少女帯の「日本印度化計画」を店内に大きな音で流したというのがありましたね。

今聴いてもやっぱりカッコいいですねボビー・ブラウン「Every Little Step」なんですけど。この曲のボビー・ブラウンがラップ的なことをする、そこにもの凄く惹かれている自分に気付いたんですよね。

Information

筋肉少女帯「日本印度化計画」

J-WAVE『SEIKO SOUND STORAGE』
https://www.j-wave.co.jp/original/soundstorage/

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