NACK5の矢沢洋子「generock by yoko yazawa」での洋子×矢沢永吉の矢沢親子対談。ここでも、なかなか語られることのない家庭での父、矢沢永吉の話が、娘洋子から飛び出しました。
昔は家でもピリピリしていた
【矢沢洋子】娘目線から見ていても。ちょっと前にどこかのインタビューで、私がお父さんのことを訊かれた時に言ったのが、私のなかのお父さんって家の中でダラダラした瞬間をあまり見たことがないというか。あのいっつも、キリッとしているというか。
【矢沢永吉】(笑)それはウソだよ。
【矢沢洋子】いつも「永ちゃん」って感じが凄いするんだよなって。
【矢沢永吉】まあ、そういうイメージなんだろうね。「自宅でもリーゼントやってんじゃねえか」とか。
今でも覚えてるのは、ちょっと家族の話になるけれど、若い時の僕はもの凄い…勿論今でもそうなんだろうけど、若い時はもっとピリピリ、ピリピリしてたね。やっぱりそれは仕事柄、常にこう「ステージやるんだ、街から街行くんだ」というのが。「アレンジがどうした。バックミュージシャンと一緒に」それを飛ばすために毎夜毎夜飲みに行ってた訳だけど。
家で大きな声を出してマズイと思った記憶が…
【矢沢永吉】今でも覚えてるのはね。なんかエラいカリカリしている時に、洋子に大きい声で言ったつもりじゃないんだけど「ガーツ」と言ったのよ。で洋子はちょうど2階の、半2階の上にいて、まだ子供よ。いつもほら、怒られたことないから。
【矢沢洋子】いや、結構怒られてた(笑)。
【矢沢永吉】ビックリした感じで、固まってる泣き出してる洋子を見たとき「マズイことしたな…」というのがずっと残ってんだよね。
【矢沢洋子】そう、なんか厳しい父親だったなという。大人になって思うけれども、でもなんか電気の点けっぱなしとか…
【矢沢永吉】(笑)「誰が払っているか知ってるよな」なんて事はよく言ってたよな。
【矢沢洋子】そういう時に凄い怒られるんだけど、絶対にほら、頭とかは顔とかお腹とか殴らないで、正座させられて昭和の頑固オヤジみたいな感じで「座れ!」って、言われて正座して、怒られて。太ももかお尻をバシッというアレで。痛いとかじゃないんだけど、声が大き過ぎて、発声がやっぱ凄いのか、それでビビって泣いちゃうのいつも。
死ぬほど取材を受けてきてこんな会話になったことはない
【矢沢永吉】ねえ。この会話ってオレ他でしたことないだけじゃなくて、オレ、イメージ良くないよ(笑)。いやあれね、「そういう古臭い昭和の初期みたいなことが永ちゃんのところにあったんだ」とか「洋子ちゃんの家にあったんだ」って、ええありました(笑)。
ちょっとあの、今もチラッと言ったけど、いやあー死ぬくらい取材受けてるけど、死ぬくらいラジオも出たけど、こんな会話になったことないよね。
【矢沢洋子】そりゃあね、普通はならないかもしれない(笑)。(続く)
Information
こちらNACK5のポッドキャストで過去の放送が聴けます。(さらにiTunesのポッドキャストでも聴けます)。
generock by yoko yazawa